本日はお引越しに伴うお荷物整理にて、東京都品川区東品川へ出張してきました。
真葛焼の茶道具や石版画、木版画が作品がたくさんありましたので、1点1点丁寧に拝見させていただき、高くご評価させていただきました。
真葛焼(まくずやき)について
眞葛焼は、明治時代を代表する陶芸家の一人である「宮川香山」により制作された陶磁器です。
宮川香山は、1842年(天保13年)、京都真葛ヶ原の代々やきものを生業とする家庭に生まれました。
「真葛焼」の「まくず」は、この地名から取られました。
「真葛香山」として、薩摩藩士小松帯刀などの後ろ盾のもと、明治3年輸出向けの陶磁器を製造するため横浜へ移住し、開窯。貿易港だった横浜の地の利から、「マクズウェア」の名で、海外輸出を手掛けて大成功を収めました。
しかし、3代目香山が昭和20年横浜空襲で戦災死し、弟が4代目を継承するも、昭和34年、4代目の死去とともに横浜の真葛の歴史は幕を閉じました。
伊東深水(いとう しんすい)について
大正から昭和にかけて活躍した日本画家の伊東深水は、鏑木清方(かぶらき きよかた)、上村松園(うえむら しょうえん)とともに近代を代表する美人画家といわれています。
16歳という若さで院展に入選し、それ以後気品あふれる多くの日本画や木版画の名作を生みました。
五宝堂では、お稽古用の茶道具から作家物の茶道具まで、流派を問わず茶道具全般をお取り扱いさせていただいております。
また、時代問わず、木版画作品も高く評価させていただきますので、お手持ちの作品がございましたら、ぜひ拝見させていただければと存じます。
この度は五宝堂をご指名くださり、誠にありがとうございました。後世へと大切に橋渡しさせていただきます。