こんにちは。骨董品・古美術品買取専門店の五宝堂でございます。
本日はリフォーム会社様のご紹介で、東京都中野区へ出張しました。主に茶道具を中心に拝見させていただき、掛軸や屏風などもありましたので、1点1点丁寧に拝見させていただき、お客様にご満足いただける金額にてお譲りいただきました。
【黒田正玄(くろだ しょうげん)について】
黒田正玄は千家十職の一人で、主に竹細工・柄杓師、台子、香合などの茶道具を作り上げてきました。
初代は1653年から始まり代々襲名を行い、当代は14代目で初の女性当主になります。
十一代正玄は富岡鉄斎と親交もあり、三千家の御用を務める。
14代目黒田正玄は1967年に京都に生まれ、同志社女子大学の学芸学部英文学科を卒業し、十三代正玄に師事されました。
2014年に14代黒田正玄を襲名しました。
黒田正玄の竹細工は、もともと柄杓が中心でした。
初代から竹細工師としての評判が広まり、小堀遠州とも縁を持ち将軍家や茶道界とつながりをもちます。
歴代の正玄は、幕府や三千家の御用達柄杓師になり多彩な柄杓を生み出しました。
また後代には、柄杓に限らず台子、香合、花入を含めた各種の茶道具も製作しています。
8代目のとき庇護者であった幕府が消滅。10代目の頃には茶道人気が下火になり、12代目は大きな戦争を経験するという試練。そのような苦労を経て、現在の黒田正玄があります。
【作品の特徴と魅力】
黒田正玄が手掛ける茶道具には、柄杓や茶杓、台子、香合などがあります。茶杓とは、抹茶を茶碗に移すときに使う匙です。台子は、茶器を置くのに使う棚、香合は茶室で香を保存するときに使われる器で、竹で作られています。
竹の伐採から始まり、乾燥させて数年寝かすところから、柄杓師の仕事は始まっています。竹を1本ずつ炭火であぶって油を抜き、竹の自然な美しさを活かして茶道具を作るのが、千家十職に数えられる柄杓師の技術です。曲線を作るときは、火で熱してゆっくりと竹を曲げていきます。微妙な曲線と、削りの作業で制作される竹細工は、職人の人柄が出る作品です。
五宝堂ではコレクションの茶道具の整理や譲り受けて価値が知りたいなど、いろんなご相談に対応しております。
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本日は五宝堂をご指名いただき、誠にありがとうございました。