こんにちは。和楽器・骨董品・古美術品買取専門店の五宝堂【京都支店】でございます。
本日は遺品整理のご依頼で、京都市北区へ出張してきました。箏三絃教室を営まれていた故人様のお琴や三味線、ご趣味でコレクションされていた茶道具など、1点1点丁寧に拝見させていただき、お客様にご満足いただける金額にてお譲りいただきました。
【お琴の査定ポイント】
お琴には弦の数や部品の違い、あるいは装飾の違いなどさまざまな種類があります。
種類、材質、装飾、細工等で見分けることが可能です。
①弦の数は「十七絃」か「十三弦」か
お琴には弦の数が13弦と17弦の2種類があります。
17弦のお琴であれば、お稽古用でもお値段が付く場合があります。
②お稽古用が演奏会用(舞台用)かどうか
麻型彫り、子持ち綾杉彫り、綾杉彫り、すだれ彫りかどうかによって、お稽古用か演奏会用かを見分ける事ができます。
裏穴と呼ばれる琴の裏面にある穴から覗くと確認することができ、彫りを施すことで見た目だけではなく音の反響を複雑にする効果もあります。
③「くり甲」と「並甲」つくりの違い
琴の弦が張られている面の板を甲と言い、「くり甲」と「並甲」とは、甲と裏面をつなぎ合わせるつくりの違いのことです。
磯(琴の側面)を見ると違いが分かりやすく、くり甲は表甲と裏板を45度の角度の切り込みをつけた上で張り合わせているため、その境目が見えないつくりになっています。一方、並甲は磯に貼り合わせた境目がはっきりと見えています。
くり甲の方が外見上だけでなく材料も含めて質が高い作りになっていて演奏会用や上級者用であることがわかり、くり甲は重量な査定基準のひとつです。
④高価な材質は買取に期待
琴は木材の他にも様々な素材を用いて作られています。胴の素材や木目の流れの美しさなど木材の品質はもちろんですが、中には高価な材質を用いて作られた琴もあります。
査定の際には、猫足や琴柱がどういった素材で装飾や細工がなされているのかを確認します。花梨材、紫檀材、紅木材、などは査定ポイントと言えるでしょう。
⑤状態が良いかどうか
保管状態やメンテナンスの有無によって琴そのもののコンディションは大きく変わることも重要な点です。琴は木材で作られているため、湿気によってカビが生えたり乾燥などが原因で裏板が壊れて破損することもありますので、見つけたら早めに
お買取をご検討ください。
五宝堂では、琴や三味線をはじめ、和楽器を専門的に集めております。
また、茶道具、書道具、屏風、仏像など、幅広い商品ジャンルをお取扱いしておりますので、遺品整理やコレクションの整理にはぜひ、ご相談ください。
骨董屋ならではの審美眼で価値ある品を見極め、ご評価いたします。
作家が不明なお品や価値があるか分からないお品でも、査定は無料でございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
大量にあってもお任せ下さい。
蔵の整理、遺品整理などの際には喜んでお伺いいたします。
本日は五宝堂をご指名いただき、誠にありがとうございました。