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作品名 | 彩色 木版画 風俗三十二相 壽語六 |
買取品目 | 版画・リトグラフ |
買取方法 | 出張買取 |
ご依頼地域 | 東京都世田谷区 |
買取参考価格
50,000円
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五宝堂スタッフより
【この作品について】
「風俗三十二相」は、明治20(1887)年11月から明治21(1888)年11月の約1年間に全32点(目録を含むと33枚)が刊行された美人画の揃物(シリーズ物のこと)です。
三十二相とは仏が備える三十二の優れた姿形をいい、これを美人の容貌としぐさにおきかえ、 「何々(した) そう」という気持ちなどを表現している。
歌川国貞(三代歌川豊国)や豊原国周の同趣向の作品に影響を受けたものだが、芳年は綿密な筆致で表情の機微をより現実的に描き出した。 歌川派を継承しつつも江戸風とは違う、明治期の浮世絵美人画の傑作である。
【月岡芳年(つきおかよしとし)について】
1839年に現在の東京都で生まれました。
江戸時代の末期に歌川国芳の弟子となり、浮世絵師となります。最初の浮世絵作品は「文治元年平家の一門亡海中落ち入る図」という3枚の武者絵でした。
1866年から1867年にかけて「英名二十八衆句」を描きます。この作品は兄弟子である落合芳幾との競作で、芳年の初期の代表作です。歌舞伎の残虐なシーンを描いた無惨絵で、芳年の真価が表れた作品でした。
その後江戸から明治に移り、激動の時代の中で戊辰戦争、上野戦争が起こります。衝撃を受けた芳年は、その光景を「魁題百撰相」という作品に落とし込みました。実際に取材をし、リアリティにこだわった「魁題百撰相」は徹底的に死が描かれています。
人気が出始めた芳年は、「藤原保昌月下弄笛図」や「奥州安達がはらひとつ家の図」など代表作と呼べる作品を次々発表し、明治浮世絵の第一人者となります。文明開花によって浮世絵の需要が失われてゆく中、活躍の場を当時の人気メディアである新聞に写し精力的に作品を発表しました。 こうして「最後の浮世絵師」と呼ばれた芳年ですが、晩年は病に苦しみ、1892年に他界することとなります。54歳でなくなってしまいましたが、多作な芳年は1万点も作品を残したとされ、死の間際まで絵に没頭していました。
【浮世絵の買取相場について】
浮世絵作品の買取相場は、およそ数千円~数十万と幅広く、市場に出回る数が多く希少性が低い作品~希少性が高い作品など様々になります。
浮世絵師の中でも有名な葛飾北斎や喜多川歌麿・歌川国貞などの作品は高価買取が期待できます。
無名の作品でも状態やデザインに次第では価値が付き、場合によっては高価買取になることも十分あり得ます。
浮世絵の価値は市場の動向によって常に変動しているため、現在の価値・買取額を知りたい方は、専門業者に査定依頼することをおすすめします。
五宝堂では肉筆画、木版画、新版画といった浮世絵作品や錦絵、春画まで幅広くお取り扱いしております。
状態の悪いものでもしっかり鑑定させていただきますので、是非お気軽にお問い合わせ下さい。