この作品について
本日は、埼玉県川越市、さいたま市浦和区へ、2件の出張買取。
お琴教室をやられていたお母様の遺品整理にともないお声かけいただきました。
本日お売りいただきましたのは、17弦琴、津軽三味線などの和楽器、小倉遊亀の木版画、九谷焼 仲田錦玉の青粒唐草紋香炉などの香道具、茶道具など。
十七弦箏は伝統工芸品に指定されております、小川謹製、福山琴。
【福山琴の歴史について】
福山琴の歴史は、元和5年(1619年)水野勝成(徳川家康のいとこ)が福山に城を築いた頃に始まると言われています。
江戸時代の城下町では、武士や町人の子女の芸事が盛んであり、備後十万石の城下町福山でも水野・松平・阿部と続いた歴代藩主の奨励もあって、歌謡・音曲が盛んに行われました。
江戸時代末期には、琴の名手である葛原勾当氏が備後、備中で活躍し、京都で伝授された箏曲がもたらされます。
音色の良さと工芸品としての価値が認められ福山琴の需要が高まり、高級琴の代表としても知られるようになりました。
明治時代の初期には、本格的な製造が始められます。
その後も琴の作業工程を改善するなどの工夫を重ね、全国トップの琴の産地としての地位を築きました。
1970年(昭和45年)頃には最盛期を迎え、約3万面の琴を生産していましたが、現在は約3千面の生産にとどまっています。生産数は減少したものの、全国シェアはトップクラスです。
産地では、完成度や品質を損なわずに扱いやすい軽量な琴を生産し、全国小中学校箏曲コンクールを主催するなど、琴の普及に取り組んできました。
6月6日の邦楽の日には、長年演奏会や練習で使用され琴の供養を福山市の鞆の浦で開催しています。
【福山琴とは?】
福山琴(ふくやまこと)は広島県福山市で作られている楽器の琴です。
琴の名曲である「春の海」の舞台となった場所にほど近い福山では、国内の多くの琴が製造されています。
福山琴の特徴は、優れた音色をもつだけでなく、見た目の装飾の華麗さや木目の美しさでも日本随一であることです。桐(きり)の最高級の乾燥材料を使用し、熟練の琴職人によって丹念に作り上げられます。
伝統工芸品の指定を受けているものの中でも、楽器類で指定を受けているのは福山琴のみです。
福山琴は甲の裏面に、精巧な装飾模様の彫りを施しています。代表的な彫りの技法は、高級品である「麻型彫り」などです。琴の装飾として重要な役割を果たすのが、蒔絵(まきえ)です。福山琴では竜舌や磯の部分に蒔絵を使い、琴を華麗で繊細な美しさに仕上げます。
五宝堂では尺八、篠笛、龍笛、琵琶、三味線、琴、小鼓、笙 (しょう)などの和楽器の買取を強化しております。また、古美術品や骨董品など、幅広く査定・買取させていただきます。
査定は無料でございますので、まずはお気軽にお問い合わせください。スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
大量にあってもお任せ下さい。蔵の整理、遺品整理などの際には喜んでお伺いいたします。現地に無料でお伺いしてご対応致します。
本日は五宝堂をご指名いただき、誠にありがとうございました。